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実電流モータシミュレータ
[DT-1400]
インバータを接続してモータの力行、回生状態を模擬できるモータシミュレータ(HILS)です。
DT-1400実電流モータシミュレータは、PMSMモータの挙動を再現するモータシミュレータです。従来のHILSシステムとは異なり、実電流の吸い込み吐き出しが可能なシミュレータであるため、インバータ実機を接続して使用することができます。モータコントローラの試験だけではなく、インバータ回路の試験やモータベンチの負荷システムの代わりとしても使用可能です。
また、モータモデルにはJSOL社の高精度モータモデルJMAG-RTを使用することにより、モータの持つ非線形特性を再現することが可能です。
モータモデルを入れ替えることで、様々なタイプのモータ、コントローラを評価できますので、モータベンチ作成にかかる時間、コストの削減や、より使用環境に近い高精度な負荷を接続した状態での試験が可能です。
DT-1400高速モータシミュレータは、リアルタイムにインバータの端子電圧を計測し、3相電流、角度、トルク等を計算します。その計算結果を元にシミュレータ内部の高速電流アンプを通して、実際のモータのように電流の吸い込み、吐き出し動作を実現します。
制御対象のモータ実機を用意せずに、お客様のコントローラ、インバータの実機を評価することが可能です。既存のモータベンチと置き換えて、実電流が流せるモータHILSです。
【実電流モータシミュレータを使用した評価システム】
【従来のモータベンチ】
モータモデル計算は超高速計算が可能な専用プロセッサ(ARM+FPGA)を独自に開発しています。これにより演算ユニット内部のFPGAモータモデル計算周期1μsを実現しています。またインバータの端子電圧計測及び計算した電流値を高速に電流アンプに出力するため、LVDSの高速バスで演算用プロセッサと接続された専用のA/D、D/Aボードを搭載しています。
電流アンプ部にはエヌエフ回路設計ブロック社製の高速バイポーラ電源を使用し、共同開発した専用インタフェースによりモータシミュレータと接続されます。
電圧範囲:12〜48V
最大電流:100A
電流応答周波数:10kHz
モータモデル: PMSMモータ(JMAG-RT 空間高調波モデル、LdLqモデル対応)
モデル計算周期:1μs
演算精度:32ビット浮動小数点
角度出力:ホールIC、エンコーダ、レゾルバ(オプション製品)、MRセンサ(カスタム対応)