モータのシミュレーション機能に特化することにより、低価格、コンパクトでユーザーを選ばず使用できるモータHILSシステムを容易に構築することが可能です。
概要
DT-1063 モータ信号発生器はJSOL社が開発、販売している電磁界解析ソフトウェア
JMAGに対応したリアルタイムシミュレータ(モータHILS)です。
JMAG-RTをシミュレーションモデルとして読み込むことで、仮想のインバータ、モータとして動作します。
モータ制御システムを開発する際に必要な、モータコントローラ(制御ボード及びソフトウェア)の動作試験を実機のインバータ、モータを用意せずに行うことができます。
これにより、コントローラと制御対象の並行開発による開発期間の短縮及びモータの試作回数削減による開発コストの低減を実現します。
また、モータ信号発生器内のモータモデルや各種設定は、専用ソフトウェアとUSBケーブルを使って簡単に更新が可能です。
特徴
①高速シミュレーション
独自開発の32bit浮動小数点演算ユニット (IEEE準拠)をFPGAに搭載し、高精度かつ高速な演算を実現。
非線形モデルでは2μs (JMAG-RT空間高調波モデル、LdLqモデル)の高速応答が可能です。
②スタンドアロンの独立型システム
リアルタイムに動作するモデルを搭載したHILS (Hardware In the Loop Simulation)システムへの新提案。
コンパクトなBOXにモータシミュレーションに必要なシステムを搭載 (260 × 190 ×91 mm) 。
電源供給だけで、仮想のモータとして動作します。
③高度なモデリング技術が不要
格納できるモータモデルには、JSOL社のJMAG-RTファイル(非線形モデル)を使用可能。
カスタムモータモデルの開発も対応可能です。
Windows®パソコンから専用の書き換えツールを使い、モータモデルを自由に変更できます。
④インバータ故障模擬機能
3相インバータモデルのスイッチング素子の故障状態をシミュレーションすることが可能。
実機を破壊することなく、安全にフェールセーフ機能の検証を行うことができます。
⑤リーズナブルな価格設定
従来の高価なモータHILSに比べ、1/5程度の価格でご提供。
量産向け開発部門などにおいて、様々な種類のモータへの対応が必要なコントローラの評価や、外部開発委託先への展開などを低コストで実現可能です。
仕様
モータモデル: PMSMモータ(JMAG-RT 空間高調波モデル、LdLqモデル対応)
電流更新: 2μs
角度更新: 2μs
演算精度: 32ビット浮動小数点
A/D:5ch (モータモデル負荷信号入力)
D/A:8ch (モータモデル演算結果出力)
DIO:PWM3相上下アーム入力
エンコーダ、ホールIC出力
レゾルバ:レゾルバ模擬信号発生器(オプション製品)
※本製品は1ヵ月間無料でお試し頂ける貸出機をご用意しております。
※導入コストのハードルが低いレンタルサービスもご用意しております。
※ JMAG®は株式会社JSOLの登録商標です。